2014年10月07日

ダウン症

  昨晩民放で、芸能人のお子さんがダウン症で
生まれて、将来が心配であるという悩み相談を受
けるという番組があった。

 見るともなく見ていると(最後までは見ていないので、
途中までの感想)

 ・まずNHKではなく民放であったこと
 ・有名人の子であったこと

から、視聴者も多かったのではないかと
推測される。

 その中で、

 「子が普通に就職し、結婚できるかが心配」との
 悩みに番組が用意した「回答」は



 IT企業で働くダウンの若者の仕事ぶりと日常
生活を紹介したものだった。

 巧みにPCのキーボードを叩き、家でもその練習を
し、筋トレをしている映像が流れた。


 また、ダウンの女性と軽度の知的な障害のある男性が
結婚した。女性は、買い物をするためにチラシをみて
どこが安いか見定め、計算をしている。その所要時間
2時間。そして、買い物を誰の手伝いもなく行い、料理も
していた。
 料理の腕前は、スーパーの惣菜店で7年間働き覚えたとの
こと。
 彼らが建てた家も紹介されていた。


 その中で、新型出生前診断のことも紹介され、診断を
受けた90%が出産をしないことを伝えていた。
(このあたりのことは、このブログにも紹介をしたことが
ある)

 ダウン症=不幸ということが少しは崩された感を私は
持ったけど、この番組を見たその他大勢の方々は
どう感じ、それをどういかそうとするのか。


 でも、多くの方々に生む勇気をもたらしたことは違いないと
思うし、そうあって欲しいと思う。



 ただ、同時に不安も持った。



 テレビのように、就職出来るダウン症の方もいるし、結婚
できる方もいるけど、そうならない方もいるわけで。
 いろいろなタイプの方がいるという事実も伝えるべきでは
ないのかと思ってしまった。

 「こんなはずでは・・・」と思う方がいたとすれば、その後の
親子関係はどうなるのか大変心配。


 また、ダウン症の弟を障害のない兄が、一所懸命お手伝いを、
支援をしていた。とても微笑ましかった。でも、それをモデルと
しながらも、そうならないことだってあるわけで、兄がそうなって
いなかった場合、「あのTV番組では、兄は弟を一所懸命面倒を
見ていたでしょ」と兄を叱責する両親の声が聞こえてきそな気が
した。その時、兄は何を感じ、何を思うのか。



 “いろいろなケースがあるよ“ という情報伝達も必要だったのか
もしれない。


 さらに、、「どんなダウンの方でも親の努力次第でみんな同じよ
うに就職できるし、結婚も出来る」という思いから、それを目指す
ために、本人の意思を無視し、過度に叱咤が多くなってしまう可
能性が高まることも心配にもなった。

 
 番組の最後の方では、このようにいろいろな生き方があることを
伝えていたのかもしれないけど・・・
(すいません、最後まで見ていないのにこんなことまで書いてしまい)


 自然に、あくまで自然に・・・
 そして、本人の思いを大切に
 そんな余裕がある私であり、社会で
 あって欲しい。



                                    いけたに
        
                             






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Posted by 輝望会スタッフ at 14:03│Comments(0)今日の一言
 
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