2015年09月29日

夏から秋に、そして

 俳句の知識は全くないけど、それでも子ども心に
いいねと思った句がある。


 松尾芭蕉の

 閑さや 岩にしみいる 蝉の声

 とか

 小林一茶の

 蝉鳴くや 我が家も石に なるように

 今年の夏も暑かった。街を歩くと、電柱の
日陰さえも大切に感じ、細い影に身を隠す
ほどだった。
 我が家も、隣地に桜の木が1本ありそこに
クマゼミがウンジャリといた。その声は、家の
中にも入り込み、TVの音が聞こえないぐらい
だった。この「音」から逃れたいと幾度なく
思うほどだった。

 街中で聴く蝉は、車のエンジン音や走行音
に混じっているためか、心に余裕がないときには
とても不快に聞こえる。やることが多くて、この蝉の
声が聞こえてくると「なきやめ!」と言いたくもなる。
 でも、芭蕉のように旅行で山間地を訪れそこで
蝉の声に出会うと、旅情を感じる。

 本当に、心の持ちようで同じ事象が幾重にも
変わる不思議。「心」が外界を解釈している。



 秋。

 小林一茶の

 秋の天 小鳥ひとつの ひろがりぬ

 秋の空が無限大に広がる様は気持ちよい。


 あの夏はなんだったのだろう。

 春から秋につなぐ夏があればこそ、秋が来る。なら、
夏は夏らしくしてもらわないと困る。それが日本の四季で、
あと少しで紅葉の季節になる。


 そして、1年がすぎ。脳に年輪が1本加わる。


 秋の紅葉といえば、やはり京都ですかね。西沢渓谷も良いし。
紅葉の名所は幾つかあるけど、その時行った思い出を見つけ
出しながら、再度歩くのもいいかも。

 あの頃はまだ、エスカレーターを使う余裕があった
 自動車や電車は乗り放題
 美味しいものには目がなかった
 運動はボチボチでよかった

 今は気にしながらも同じようなことをし、日々反省の
毎日。



 で、1年がすぎ。


                         いけたに
 



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Posted by 輝望会スタッフ at 13:03│Comments(0)今日の一言
 
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