2014年05月09日

舟木・・・

 舟木と言えば、スキージャンパーの舟木さん?それとも
「高校3年生」の舟木さん?


 私はやはり舟木一夫さん。母親が熱をあげていた
ことを思い出します。その舟木さん昭和46年に「初
恋」を歌っています。(私が15歳ごろ)意味は分から
なかったけど「なんかいいな」なんて思っていて
、”まだあげ初めし前髪の”は、まだおかっぱ頭なんだ
と勝手に思っていました。でもいいよなみたいな感じが
いまでもずっと心に残っています。

 詩はあの「破戒」の島崎藤村。

  まだあげ初(そ)めし前髪の
  林檎(りんご))のもとに見えしとき
  前にさしたる花櫛(はなぐし)の
  花ある君と思ひけり

  やさしく白き手をのべて
  林檎をわれにあたへしは
  薄紅(うすくれない)の秋の実に
  人こひ初めしはじめなり

  わがこころなきためいきの
  その髪の毛にかかるとき
  たのしき恋の盃(さかずき)を
  君が情(なさけ)に酌(く)みしかな

  林檎畠(りんごばたけ)の樹(こ)の下に
  おのづからなる細道は
  誰(た)がふみそめしかたみぞと
  問ひたまうこそこひしけれ



 ずっと気になっていました。明治時代の
この詩の意味がよくわからなかったので。

 『石川敏夫オフィスサイト』でこの解釈を
紹介していましたので、少しふれたいと
思います。(すべて読みたい方は、「島崎
藤村初恋」で検索してください)


  いつも君と会う約束をしている林檎の木
 に行ってみると、髪を結いあげたばかりの
 君の姿が見えた。昨日までとは見違える
 ような大人になった君は、前髪に花櫛をさして
 いた。僕は君の髪に花が咲いたように思う
 ほどだった。



 *後半がまたよいので、検索し全部
  読んでみてください。


 そうか。まだ髪を結いあげたばかりのことだった
のか。

 12歳ぐらいになると女子はおかっぱ頭から
髪を結いあげ、大人になった証としたようです。

 恋をしている女の子が社会的に認められている
髪を結った時、一刻も早く彼に見せたいと思ったか
もしれない。そんな思いをイメージすると何かいじら
しい。


 その当時は、15歳ぐらいに結婚する方が多かった
ようで、そう考えると今35歳以上の出産者を丸高で
表現されることもうなずけるような気がする。

 小学校高学年、中学生時に好きな人がいても
おかしくないんだなと思った。




 *「舟木一夫初恋」で検索をかけると歌も聞けます。


                       いけたに



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Posted by 輝望会スタッフ at 17:45│Comments(1)今日の一言
∴ この記事へのコメント
思わぬ所で、私がブログに綴った島崎藤村の記事が御目に留ったようでうれしく思います。
本業は「詩の教室」の講師ですが、その傍ら、広島市内にある社会福祉法人「あさみなみ」で、私もガイドヘルパーとして、障害を持った方達の移動支援、見守りなどの仕事をさせていただいています。輝望会様と何かご縁があったのでしょうね。
拙いブログですが、今後ともよろしくお願いします。
Posted by toshi at 2014年05月27日 19:02
 
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舟木・・・
    コメント(1)