2025年03月12日

この国のかたち

 再放送で「坂の上の雲」をNHKでやっていた。


 サイドストーリーにも司馬遼太郎氏が書いたその本が置い
てある。半藤一利氏「語り継ぐこの国のかたち」に司馬遼太
郎氏と亡くなる1年前に対話したことが記されている。

この国のかたち

 「“夕陽がきれい“といったことも言えず、“この川を見ている
と本当に心が澄んできます“という川もない国を作ってはいけ
なかったのです。〜中略〜もうこれ以上にこの日本の自然を
破壊しない、そういう国民的同意をぜひとも形成しなければ・・・」
と司馬氏は話されたと。


 日露戦争に辛勝した日本はその後「大日本主義」で行くか
「小日本主義」で歩むべきかの議論があったそうだ。


 仮に「小日本主義」で行った場合、“心が澄む川“が残された
のかもしれない。




 *「大日本主義」で行くべきか「小日本主義」で行くべきか
  
  支配領域を海外にまで広げて国土の増大を目指す拡張政策
 をとるべきか、あるいは植民地を放棄して国内の政治経済的合
 理性を重視するべきかという、日本の外交思想をめぐる議論

  1956年に首相となった石橋湛山氏がこの「小日本主義」を唱えて
 いた。石橋内閣は本人が病気になってしまったため数カ月の内
 閣だった。

  ここでも「仮に」を使うことが許されるなら,
  長命な内閣だったなら
  日本は 現在 どんな国になっていたのだろう。

  日本国憲法前文にある 名誉ある地位を占め、自然が豊かに
 残る日本があったのかも。





 池田晶子著「14歳の君へ」がよかったので、この方の本3冊注文
しました。

 また、山田太一著「今朝の秋」はシナリオ四篇が収まっている。

この国のかたち

 全て笠智衆氏が主役のドラマ。

 それを吉永小百合、長山藍子、岸本加世子等懐かしいお顔が固め
る。


 これから三寒四温。

 ジワッと暖かくなる季節に読むには最適かも。


 C &Cに置いておきます。



                         いけたに


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Posted by 輝望会スタッフ at 09:52│Comments(0)今日の一言
 
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