2025年03月10日

バトルと幕開け

7日 沼津市立図書館で「大人のビブリオバトル」があったの
で、何かC &Cやサイドストーリーの参考になることはないかと
行ってみた。


 5人の方が本の紹介を行う予定だったが、2人欠席してしまっ
たので3人の方が自分の推し本を1人5分で紹介しその後3分会
場からのQ &Aを行い、来場者がどれを読みたくなったかを投票
し、チャンプ本を決める。


 先日読んだ「世界で一番透きとおった物語」の推し説明を期待
したが生憎欠席されたので聞けなかった。



 20代の方3人でバトルを始めた。「JK、インドで常識ぶっ壊され
る」「かばんやの相続」「テロ」。5分ぴったりに推し紹介が終わっ
たし、9・11を彷彿とさせ、命とは、罪とは そんなことを考えさせ
られる紹介だったので、「テロ」に投票。


 結局、この本がチャンプ本になった。


 このバトル、本年度5回あったそうだ。


 下手な漫才を聴くよりも若い方達の仕草や語りがとても面白
かったので、来年度可能な限り見に行きましょ。

 また一つ、楽しみができた。



 それと、8日(土)はシズウエルで第9回 静岡県児童発達支援・
子どもフォーラムがあり、出かけた。テーマ『lこどもまんなか~5領
域の視点から考える~』 

 午後は輝望会「なのはな相談室」の鵜沢相談支援専門員が
「相談事業所から見る個別支援計画書の5領域」というタイトルで
実践報告を行った。他にも3か所の実践報告を聞くことができた。


 今回この研修に出て思ったことは、従来の発達観とは異なる
説明を聞いて驚くやら否定したくなるようなそんな気持ちにさえ
なってしまったが、今後この方向性で児童発達支援が行われて
いくとのことだった。

 「脳の可塑性」「障害の軽減」「奇跡の人」(サリバン先生とヘレ
ンケラーの関係)等々従来の児童発達支援の考え方ががすごく
様変わりしている。



 繰り返しになるが、従来型の治療的・伝統的な発達支援・療育
からの大転換が求められていた。


 光真坊 浩史 氏(全国児童発達支援協議会 理事)の講演より

     *私が大切に思ったことのみのまとめ なので、詳細は
      「こども基本法」「こども大綱」「児童福祉法R6年4改正)
      「障害者基本法」「放課後等デイサービスガイドライン」
      「児童発達支援ガイドライン」「居宅訪問型児童発達支
      援の創設」(平成30年)等々を参照

 (1)障害児支援の基本理念は障害者の権利であるし、
 ①障害の特性を踏まえたニーズに応じた発達支援の提供(こど
  ものウエルビーイングの向上、エンパワーメントを前提とした支援)
 ②合理的配慮の提供
 ③家族支援の提供
 ④地域社会への参加・包摂(インクルージョン)の推進
 ⑤事業所や関係機関と連携した切れ目のない支援の提供

 (2)従来
 ①個別支援計画は事業所や支援者個人のa「こども観」b障害者観」
  c「支援観」が大きく反映される
    計画はあるけど日々の支援の中に計画の内容が落とし込まれて
   おらず形骸化しているかも

 ②支援・活動プログラム そもそも「支援プログラムって何?
  「生活」とカ「遊び」という用語を使うと専門的な感じがしないし
  5領域でj考えたことなかった

 (3)「こども観」
  「こどもまんなか」は、こども観の大変革

    支援が必要な存在としてのこども
    (教え、導かないと何もできない存在)
            ↓
   適切な支援があれば自ら伸びていける「こども」
 (特性や発達状況に応じた適切な環境で、自ら納得して、主体的に
 育つ存在)


 (4)「障害者観」 
  ①「障害のあるこども」も、同じこども(こどもファースト)
  ②ICFモデル(国際生活機能分類)の正しい理解
    ・疾患モデル→生活モデル
      障害は生活のしづらさで捉える:障害者=生活者
    ・個人モデル→社会モデル
      障害は個人にあるのではなく社会にある
    ・治療モデル→人権モデル
      障害は多様性の一つであり、否定されない

   *現状はまだまだ治療モデルが台頭しているが

 (5)「支援観」
  ①何のために、何を大切に支援するか?
    問題解決型(困らないようにしてあげる)
     ↓
     ↓

    こども主体型(障害や特性があってもウエルビーイング)
     ・こどもの声を反映させた支援
      例)ワクワク、楽しい支援、やってみたいを重視した
        無理のない支援

     ・こども自ら習得していく過程を大切にした支援
      例)本人のペースやスタイルに合わせる
        本人の楽しいをベースにした支援
        ボトムアップ型の支援

     *「こどもの最善の利益」という認識での支援
       書字障害のこどもに漢字練習をさせない
       ADHDのこどもに着席練習をさせない
       発達状況や特性に合わないトップダウン型
       の支援をしない
    


  新しい時代の幕開け
  どんな 社会ができていくのか
  とても楽しみ



                      いけたに




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Posted by 輝望会スタッフ at 11:36│Comments(0)今日の一言
 
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