2017年03月12日
実習日誌より
先日県立短大の学生さんが里で社会福祉士の実習を行っ
た。その日誌をみて、実習担当者のコメントが良かったので
少し紹介したい。
実習生はその日誌に、利用者さん同士の相性の悪さを
心配する内容を記述していた。お互い顔を合わせれば、
一方的に相手を罵る。罵られた利用者さんは、肩を落とし
しょぼんとしている。「被害者的」な利用者さんにどうしても
気を取られてしまうが、「加害者的」な方に寄り添うことも
大切だと思った。3人で話合うことを提案してみた。
こんな概略。
実習担当者が、私に実習生のこの内容をみせながら
話をしてくれた。
「加害者的」な利用者さんは、若い頃おばさんたちが
いっぱいいる場所で、就職のための実習をした経験が
ある。もしかしたら、そこで細かな注意をいわれたり、立ち
直れないぐらいの否定的な言動をされたのかもしれないと
私は思っている。
そんなおばさんたちに「被害者的」な利用者さんは容姿等
が似ているのかもしれないと思うとのこと。
意思決定支援ガイドライン(案)の中にこの『生活史』を加味し
本人の意思を推測をしていく必要性が書かれている。まさに
このことだと思う。
若い頃に受けた負の思い出。その経験がPTSDまで至って
しまっているのかもしれないと慮ることで、2人の仲を取り持つ
ことができるのかもしれないとも思った。
私にも過去がある。誰にも過去がある。苦しさのあまり人に
云えないで、ひとり悶々とその過去に対峙しているやもしれな
い。その未消化な思い出が今ここで表出してしまっていると捉
えることも必要なのだろう。
そのことをしないで、ただ「人とは・・・」とか「仲良くしないと
楽しくないね・・・」とか伝えても心には響かないのかもしれない。
このことは対人関係がある全ての人に言えることで、利用者さん
同士だけの問題ではない。障害がないと言われている人たちだっ
てあるし、福祉の実践をしている職員にだってある。
まあそんな対人関係面をより良いものにしていこうとする職員が
率先して他の職員を排除するような言動をしてはならないことは
『言わずもがな』なわけで。
生活史を慎重に見ていくことによって、より本人の思いを知る
ことができていくのだろう。
6年前の大地震。昨日のブログに書いたように一刻も早く豊かさ
を実感できるようになって欲しいし、この事実が将来どれだけの影響
をもたらすのかが心配でもある。過去を慮ることで少しでも本人の気
持ちに寄り添えることができると良いのだが。
さて、実習生の学生さん良い実習ができたようで良かったね。
いけたに
た。その日誌をみて、実習担当者のコメントが良かったので
少し紹介したい。
実習生はその日誌に、利用者さん同士の相性の悪さを
心配する内容を記述していた。お互い顔を合わせれば、
一方的に相手を罵る。罵られた利用者さんは、肩を落とし
しょぼんとしている。「被害者的」な利用者さんにどうしても
気を取られてしまうが、「加害者的」な方に寄り添うことも
大切だと思った。3人で話合うことを提案してみた。
こんな概略。
実習担当者が、私に実習生のこの内容をみせながら
話をしてくれた。
「加害者的」な利用者さんは、若い頃おばさんたちが
いっぱいいる場所で、就職のための実習をした経験が
ある。もしかしたら、そこで細かな注意をいわれたり、立ち
直れないぐらいの否定的な言動をされたのかもしれないと
私は思っている。
そんなおばさんたちに「被害者的」な利用者さんは容姿等
が似ているのかもしれないと思うとのこと。
意思決定支援ガイドライン(案)の中にこの『生活史』を加味し
本人の意思を推測をしていく必要性が書かれている。まさに
このことだと思う。
若い頃に受けた負の思い出。その経験がPTSDまで至って
しまっているのかもしれないと慮ることで、2人の仲を取り持つ
ことができるのかもしれないとも思った。
私にも過去がある。誰にも過去がある。苦しさのあまり人に
云えないで、ひとり悶々とその過去に対峙しているやもしれな
い。その未消化な思い出が今ここで表出してしまっていると捉
えることも必要なのだろう。
そのことをしないで、ただ「人とは・・・」とか「仲良くしないと
楽しくないね・・・」とか伝えても心には響かないのかもしれない。
このことは対人関係がある全ての人に言えることで、利用者さん
同士だけの問題ではない。障害がないと言われている人たちだっ
てあるし、福祉の実践をしている職員にだってある。
まあそんな対人関係面をより良いものにしていこうとする職員が
率先して他の職員を排除するような言動をしてはならないことは
『言わずもがな』なわけで。
生活史を慎重に見ていくことによって、より本人の思いを知る
ことができていくのだろう。
6年前の大地震。昨日のブログに書いたように一刻も早く豊かさ
を実感できるようになって欲しいし、この事実が将来どれだけの影響
をもたらすのかが心配でもある。過去を慮ることで少しでも本人の気
持ちに寄り添えることができると良いのだが。
さて、実習生の学生さん良い実習ができたようで良かったね。
いけたに
Posted by 輝望会スタッフ at 10:15│Comments(0)
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