2016年02月06日
何故障害者福祉を目指す
昨日社会福祉士受験資格を取るため、里で実習を長
期間行っていたの実習生の反省会をおこなった。
この方、民間企業で働いていて、子どももいるけど
障害者福祉の世界に1年半前に入られたそうだ。
父親が、知的障害者福祉の現場で働き、3歳までは
その施設で暮らし、その後父親が独立をし事業所を
立ち上げたそうだ。子供心に、父親の安い収入と
苦労している姿をみて、絶対に父親の後を次ぐのは嫌だと
思ったそうだ。
大学卒業後は、民間会社に。給料はうなぎのぼりで、
高い給料を手にした。でも、休みもない、家には遅く帰る。
こんな日々が続き、精神的に、肉体的にも追い詰められ
父親の元に。お金には変えられない満足感を現在手にし
ているという。
そんな話を聞いていると、沼津のぞみの園で実習をした
短大生のことを思い出した。(以前も、このブログで紹介
しました)
この短大生、沼津のぞみの園が開所して2年後ぐらいに
実習に来られた。法人認可を受け、初めての実習生という
こともあり、こちら側も気合が入った。まだ、実習担当者も
いなかったので、たぶん園長がいろいろな指導をされたのだと
思う。
実習が終わったあと、園長は職員会議の席で実習生の
話をはじめた。
何故福祉を目指そうとしたのかとの問いに 実習生は
私の弟はダウン症です。だから福祉の世界に進もうとした
かといえばそうではない。仮にそう思うと、私の人生がとても
惨めになってしまうと思う。ダウン症の弟がいなければ、別の
職業を選択することになってしまう。そうは思いたくはない。
それ以外の理由で私は福祉の勉強をしてきた。でも、他の
理由が見えない。いつか見つけることができると思う。
と答えたそうだ。
30年も前の話なので、詳細は忘れてしまったが、たぶん
このような趣旨の話を園長はしたと思う。
数年後、ある施設で会合があり、そこで彼女とばったりと
出くわした。彼女も私の顔をみて、思い出したのか、挨拶
程度をした。
そのまた数年後、そこの施設の職員にどうしているか
訊くと「国立秩父学園」に入学し、この施設は退職した
とのこと。
「まだ、答えを探しているのかな?」と思った。
昨年またその法人の職員に彼女がどうしているか
訊いてみた。名前もわからないので、この間のことを
話すが、相手には通じないためか「わからない」との
返事。
何故障害のある方の支援を目指したか。はじめの実
習生のように、この点をきちっと持っている必要がある。あ
るいは、その答えを探すことをしなくてはならないと思う。
「何故、私はここにいるのか」という根本的な答えを持って
いることが大切なのだろう。だから、私はこの現場で何を
しなければならないのか、そして私はこの現場で何を実現
したいのかということを日々自問自答する。特に、仕事を
通じて気持ちがフワフワしたり、辛いと思ったときはぜひ
これをしてほしいと思う。
「何故私はここにいるのか、とどまっているのか」
人の生きにくさを感じ、
おせっかいと思われない程度に
お手伝いができれば・・・
そして、このことで笑顔に
なっていただければ・・・
私も笑顔になれる。
これが私たちの業務なのだと思う。
いけたに
期間行っていたの実習生の反省会をおこなった。
この方、民間企業で働いていて、子どももいるけど
障害者福祉の世界に1年半前に入られたそうだ。
父親が、知的障害者福祉の現場で働き、3歳までは
その施設で暮らし、その後父親が独立をし事業所を
立ち上げたそうだ。子供心に、父親の安い収入と
苦労している姿をみて、絶対に父親の後を次ぐのは嫌だと
思ったそうだ。
大学卒業後は、民間会社に。給料はうなぎのぼりで、
高い給料を手にした。でも、休みもない、家には遅く帰る。
こんな日々が続き、精神的に、肉体的にも追い詰められ
父親の元に。お金には変えられない満足感を現在手にし
ているという。
そんな話を聞いていると、沼津のぞみの園で実習をした
短大生のことを思い出した。(以前も、このブログで紹介
しました)
この短大生、沼津のぞみの園が開所して2年後ぐらいに
実習に来られた。法人認可を受け、初めての実習生という
こともあり、こちら側も気合が入った。まだ、実習担当者も
いなかったので、たぶん園長がいろいろな指導をされたのだと
思う。
実習が終わったあと、園長は職員会議の席で実習生の
話をはじめた。
何故福祉を目指そうとしたのかとの問いに 実習生は
私の弟はダウン症です。だから福祉の世界に進もうとした
かといえばそうではない。仮にそう思うと、私の人生がとても
惨めになってしまうと思う。ダウン症の弟がいなければ、別の
職業を選択することになってしまう。そうは思いたくはない。
それ以外の理由で私は福祉の勉強をしてきた。でも、他の
理由が見えない。いつか見つけることができると思う。
と答えたそうだ。
30年も前の話なので、詳細は忘れてしまったが、たぶん
このような趣旨の話を園長はしたと思う。
数年後、ある施設で会合があり、そこで彼女とばったりと
出くわした。彼女も私の顔をみて、思い出したのか、挨拶
程度をした。
そのまた数年後、そこの施設の職員にどうしているか
訊くと「国立秩父学園」に入学し、この施設は退職した
とのこと。
「まだ、答えを探しているのかな?」と思った。
昨年またその法人の職員に彼女がどうしているか
訊いてみた。名前もわからないので、この間のことを
話すが、相手には通じないためか「わからない」との
返事。
何故障害のある方の支援を目指したか。はじめの実
習生のように、この点をきちっと持っている必要がある。あ
るいは、その答えを探すことをしなくてはならないと思う。
「何故、私はここにいるのか」という根本的な答えを持って
いることが大切なのだろう。だから、私はこの現場で何を
しなければならないのか、そして私はこの現場で何を実現
したいのかということを日々自問自答する。特に、仕事を
通じて気持ちがフワフワしたり、辛いと思ったときはぜひ
これをしてほしいと思う。
「何故私はここにいるのか、とどまっているのか」
人の生きにくさを感じ、
おせっかいと思われない程度に
お手伝いができれば・・・
そして、このことで笑顔に
なっていただければ・・・
私も笑顔になれる。
これが私たちの業務なのだと思う。
いけたに
Posted by 輝望会スタッフ at 11:06│Comments(0)
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