ナラティヴ実習の感想文

　強度行動障害支援者養成研修が始まって
すでに十数年が経とうとしている。

　やり始めたころ、里より職員が３人ほどこの研修に
行き、戻ってきたら「とても良い研修だった」と、参加
者が口をそろえ嬉々と報告をしてきた。

　何がそんなに良かったのか？

　と、話を聞いたり、資料をみると遠い昔「ちょっとどう
かな」と思った方法での支援だった。


　基本的な考え方は同じでも、あの当時に比べると
格段に接しやすくなったような気がし、職員のその
顔が「この手法で、これを深く学んで支援をしてみたい」
オーラ―がやたらと強く出ていた気がした。

　その数年後誰が推薦してくれたのか「里でこの研修の
講師になってもらえないか？」との静岡県より打診があっ
た。内部で検討した結果、「年配者でもよければ池谷が
行けますが」と後日返答した。


　私自身もこの研修を受けることになり、さらにその内容を
伝える役が回ってきたので、勉強せねばならなくなった。



　その後、現在より４年半前にナラティヴを開所しまずは
生活介護事業所（通所）施設で、その手法を取り入れた
支援を行い、その手法を具体的に体得し、グループホーム
でもこの手法で支援をしていくことができないかと模索し
始めた。



　また、この研修の講師にナラティヴの施設長があたるこ
とができ（池谷は同一法人でもあるので辞退し）新しい体
制で強行研修もナラティヴの体制も行っている。


　そんな中今回常葉大学で保育を学んでいるＩ・Ｋさんが実習に
来られたので、その感想を紹介します。




　初めはとても緊張していましたが、職員の方々が優しく丁寧に
教えてくださり、学びが多くある実習を行うことができました。

　利用者一人ひとりに対する支援や関り、全てにおいて利用者
の思いを受け止め、改善していく様子がとても印象的であり、自
分自身においても支援の在り方について理解を深めることがで
きたと感じます。

　改めて今回の実習を通し、障害者支援についてだけでなく自
分の将来のビジョンについて考えを深めることができました。

　本当に貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。




　と、幼児現場で働くことを考えていたようだが、「こんな福祉
現場、成人の自閉症支援もよいかな」とぼんやりと自身の将来も
見えてきたよう。
　ここでの実習がいろいろな意味で刺激になったようで受け入れた
私たちもとてもうれしい。

　勉学に励んでいただき、よかったら今後も何らかの形で輝望会と
関りを持っていただければありがたいと思う。



　お疲れさまでした。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いけたに