2022年06月29日

きららかでの心理士業務・行っている心理検査について

皆さんは、『心理士』という単語を聞いてどのようなものを想像するでしょうか。よく耳にする意見としては、「心理士ってどんな仕事をしているのかあまり分からない。」「その人の心の中を推測したり、カウンセリングをしたりするんじゃないの?」などと言われることが多いです。心理士だからといって、その人の心の全てを見通すことは難しいです。また、カウンセリングをメインに行っているわけではありません。今回は、きららかで実際に行っている業務について、少しでもお伝えできたらと思います。

 実際に行っている業務でメインになっていることとして『巡回相談』という市の委託事業があります。保護者や児童・生徒、学校関係者などの相談を受けて、伊豆の国市内の幼稚園・保育園~中学校などを訪問させていただきます。その後、本人の様子を観察し、必要に応じて心理検査を実施し、現在のお子様の知的発達の状態を把握したり、本人や関係者の困り感をお聞きしたりします。その過程の中で、現在のお子様の状態を客観的な視点からフィードバックさせていただくことが主な流れとなっております。この過程の中で、障がいの早期発見や問題行動等への早期対応、助言等をしていくことを行っております。
 その他の業務としては、きららかに通園している児童の発達状況を確認するために、発達検査を実施したり、別の医療機関や相談機関で心理検査を受けた児童・生徒の保護者の方へより詳しく検査の結果の見方を伝えたり、結果から解釈される内容をお伝えしたりすることもあります。

 このように主な業務としては『心理検査』に関することが多いです。具体的な心理検査としては、『田中ビネーV』『WISC-Ⅳ』『遠城寺式乳幼児分析的発達検査』といった知能検査や発達検査を取ることが多いです。心理検査は現在の知的発達や発達の程度を客観的な数値から把握することができるので、教育や福祉、医療の領域でも広く用いられています。しかし、数値としての発達の程度を推測する事はできますが、大切なことは、その検査結果と普段の生活の様子や学力、特性などをきちんと実際に観察した上で比較してみることだと思います。数値だけを鵜呑みにして、当事者自身が盲目的になってしまう事を防ぐことも心理士としての大切な使命かと思います。心理士は『心』に関連して現われる行動や気分、身体の状態などを客観的にフィードバックし、保護者や関係者にとって大切な人の心の状態への気づきを深めてあげることが大きな役割だと思っています。

普段はきららかの療育に通う児童を支援する職員の一人として、時には喧騒の中、時には穏やかに過ぎる日常の中で、自分自身も障害特性やお子様との関わり方について学ばせてもらいながら日々療育に携わらせて頂いております。できることを増やし、「できた!」という達成感を増やしていけるような関わりをこれからも行っていけるように、学ぶ意識を強く持ち続けていきたいと思います。

きららか ますだ


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Posted by 輝望会スタッフ at 17:50│Comments(0)きららか
 
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