2015年08月03日
処遇・接遇・待遇
私が輝望会で働き始めた頃、市内の施設に勤め
る新人職員に対して研修があった。
接遇についての講義の中で、表題の語句の意味の説明を
受けた。
処遇とは 目下の人たちのあつかい
接遇とは 自分と同等の人たちのあつかい
待遇とは 自分より目上の人たちのあつかい
だと。
当時の福祉現場は、「処遇」という言葉で満ち溢れていた。
利用者の処遇はどうあるべきか
処遇方針は
とか
この説明を受けて、何か変だなと思った。
措置制度は行政処分であって、交通違反時の切符を
切られるのと同じだとも知った。
障害があり、措置制度の中で施設を利用することが
行政処分となり、故に処遇となっていたのだろう。
考えてみればすごい時代だった。
障害があることをもって、サービスを利用するとあたかも
人格のない、人としての生きるすべてを全否定されるかの
ような行政の処分が待ち受けていたのだから。
何も悪いことをしていないのに、障害があるということを
もって行政処分をされてしまう存在になってしまうことは
とてもおかしい。
2003年の支援費制度によってようやく措置制度は
基本的にはなくなり、契約制度になった。
でもそれ以降も、処遇という言葉は福祉現場では
まだ多く使われている。ここ最近は、あまり聞かなく
なったような気もするが。
今は、接遇という言葉が多く使われているようだ。
当然といえば、当然なのだろう。
先日TVを見ていたら、東京の有料老人ホームを紹介していた。
入居時に1億5千万円。毎月、35万円の利用料が必要だとの
こと。建物は、一流ホテル並で、内装もよく、ソフト面も充実していた。
ここの利用者さんはきっと、その扱いを総称する言葉は、待遇という
言葉を使うのかもしれない?
こう考えていくと、処遇としてみていた利用者さんたちを今は
接遇という視点で関わる必要があることが見えてくる。
言葉がけひとつをとってみても当然変化があるわけで。
虐待。言葉の虐待は、こういう視点からも議論される
べきなのかも。処遇時代の利用者の呼び方と接遇時代の呼び方は
当然変わるべきだと思う。
処遇時代に使われていた言葉が、今は虐待言葉として認定さ
れかねないのかも。
私自身はどっぷりとこの処遇時代の言葉で育ってきてしまっ
ているので、十分な注意をもって、意図して言葉を使う必要が
ある。
言葉の使い方が、着実に人権意識の高まりと符合し、益々
障害のある方の支援、サービスが向上していくことを願って
やまない。
いけたに
る新人職員に対して研修があった。
接遇についての講義の中で、表題の語句の意味の説明を
受けた。
処遇とは 目下の人たちのあつかい
接遇とは 自分と同等の人たちのあつかい
待遇とは 自分より目上の人たちのあつかい
だと。
当時の福祉現場は、「処遇」という言葉で満ち溢れていた。
利用者の処遇はどうあるべきか
処遇方針は
とか
この説明を受けて、何か変だなと思った。
措置制度は行政処分であって、交通違反時の切符を
切られるのと同じだとも知った。
障害があり、措置制度の中で施設を利用することが
行政処分となり、故に処遇となっていたのだろう。
考えてみればすごい時代だった。
障害があることをもって、サービスを利用するとあたかも
人格のない、人としての生きるすべてを全否定されるかの
ような行政の処分が待ち受けていたのだから。
何も悪いことをしていないのに、障害があるということを
もって行政処分をされてしまう存在になってしまうことは
とてもおかしい。
2003年の支援費制度によってようやく措置制度は
基本的にはなくなり、契約制度になった。
でもそれ以降も、処遇という言葉は福祉現場では
まだ多く使われている。ここ最近は、あまり聞かなく
なったような気もするが。
今は、接遇という言葉が多く使われているようだ。
当然といえば、当然なのだろう。
先日TVを見ていたら、東京の有料老人ホームを紹介していた。
入居時に1億5千万円。毎月、35万円の利用料が必要だとの
こと。建物は、一流ホテル並で、内装もよく、ソフト面も充実していた。
ここの利用者さんはきっと、その扱いを総称する言葉は、待遇という
言葉を使うのかもしれない?
こう考えていくと、処遇としてみていた利用者さんたちを今は
接遇という視点で関わる必要があることが見えてくる。
言葉がけひとつをとってみても当然変化があるわけで。
虐待。言葉の虐待は、こういう視点からも議論される
べきなのかも。処遇時代の利用者の呼び方と接遇時代の呼び方は
当然変わるべきだと思う。
処遇時代に使われていた言葉が、今は虐待言葉として認定さ
れかねないのかも。
私自身はどっぷりとこの処遇時代の言葉で育ってきてしまっ
ているので、十分な注意をもって、意図して言葉を使う必要が
ある。
言葉の使い方が、着実に人権意識の高まりと符合し、益々
障害のある方の支援、サービスが向上していくことを願って
やまない。
いけたに
Posted by 輝望会スタッフ at 12:15│Comments(0)
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